その他の病気

肥満は糖尿病や高血圧、高脂血症、これらの要因となる動脈硬化、そして高尿酸血症、脂肪肝など実にさまざまな病気の温床となっています。そう、肥満は“万病のもと”だったのです!

高尿酸血症

過食や飲み過ぎによって血中の尿酸が増え、排泄しきれないと「高尿酸血症」になります。尿酸値は肥満度や体脂肪率が高くなるほど上昇し、逆に減量して肥満を解消すると下降することがわかっています。さらに尿酸値が高くなると、尿酸の結晶が関節にたまって激痛を起こすことも・・・これがいわゆる「通風」です。

胆石

胆嚢内や胆管に生じた結石を「胆石」といい、その成分はさまざまです。しかし、近年は食の欧米化に伴い脂肪を多くとるようになったため、コレステロール胆石が増えているとか。特に、肥満の人はコレステロールの代謝が悪くなり、胆石ができやすいとされています。適度な運動で肥満を防ぎ、動物性脂肪を摂り過ぎない食生活を心がけましょう。

脂肪肝

脂肪肝は脂肪や糖質、飲み過ぎによって肝臓内の中性脂肪量が増えすぎて発症します。この状態を長期間放っておくと、慢性的な機能障害を引き起こします。

睡眠時無呼吸症候群

脂肪組織が気道を圧迫、または狭くすることで発症します。これは肥満に伴う咽頭周囲への脂肪沈着が最も多いとされ、他にも扁桃肥大、小顎、下顎抗体などが関係しているとか体重の増加に伴って発症あるいは悪化することも多く、注意が必要です。なお、睡眠時無呼吸症候群の症状とされる「いびき」は気道を通る空気(呼吸)が障害物に触れ、雑音として発せられたものです。肥満の人は気道周辺の脂肪が空気の通り道を狭めるため、いびきをかきやすいとされています。

腰痛・変形性関節症

体脂肪が多い人はそれなりに体重も重く、全身の骨や関節、筋肉などに負担がかかりがち。体重に見合った筋肉がついていればいいのですが、そうでない人は膝関節や股関節、腰などに大きな負担がかかり、痛みや変形を引き起こします。運動不足と肥満が大きな要因となるので、運動とダイエットを心がけてください。

排卵障害・乳がん

排卵にはホルモンのバランスが大きく関与し、肥満になるとこれが崩れてしまいます。よって、肥満の人は排卵障害(多嚢胞性卵巣症候群など)になりやすいのです。また、ホルモンのバランスが崩れることで子宮がんや乳がん、月経異常などを引き起こす可能性も。実際、肥満の人の63%無月経稀発月経過少月経が認められるという報告もあります。

がん

肥満の合併症として「がん」があります。マウスや牛などの動物実験によって、がんは栄養過多になると発症する・・・ということが認められました。実際、人でも過体重や肥満によって乳がんや子宮体がん、卵巣がん、前立腺がんなどの発症率が高くなっています。アメリカの統計においても子宮体がんの発生が体重と深く関わっているとされ、そのほかに胆のうがんや胆管がん、子宮頸がん、腎臓がんでも関連性が認められています。また、大腸がんも食の欧米化に伴う肥満の増加、運動不足などが関与しているとか。

COLUMN:肥満と不妊症

体脂肪が多いと卵胞ホルモンが脂肪の中に蓄積されてしまい、排卵が起こりにくくなります。特に、下半身が太っていると血液循環が悪くなり、骨盤内に血流が滞って子宮内の環境を悪くするとか。また、ホルモンは体重に応じた量が必要になるので、体重が重すぎるとホルモン不足に陥ります。そのため、脳下垂体からのホルモンの働きが悪くなり、排卵障害を起こす原因となるのです。さらに、太りすぎの人は多嚢胞性卵巣症候群にもなりやすいとか。かといって、肥満を解消するために無理なダイエットをし、急激に体重が変化すると、これもまたホルモンのバランスを崩し、不妊症の原因となります。バランスのとれた食事や適度な運動によって、地道に改善していきましょう!

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